日本で主要なヒートマップ解析ツール5種類を比較しました
今回のテーマは、ヒートマップについてです。Ptengine、クリックテール、User Insight、Visual Website Optimizer (VWO)、SiTest (サイテスト)の特徴を比較してみたいと思います。
各社ヒートマップツールは色々ありますが、ほとんどが以下のようなWebサイト上でのユーザー行動を可視化する機能を持っているのではないでしょうか?
- ・どこをクリックしたか
- ・どこを注視したか
- ・どこまでスクロールしたか
ヒートマップツールとサイト解析ツールを組み合わせて使ってみた経験があるWeb担当者の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?ここ1,2年でヒートマップ解析自体の認知は非常に高まってきたと感じられますが、知っているけどまだ導入したことはないという方が多いのではないでしょうか?
従来のアクセス解析ツールで得られるサイト全体視点での定量的な数値だけではなく、ヒートマップで得られるユーザの行動を視覚化した情報も重要です。
最近においてはユーザーはWebサイトを見るのに、PCだけではなくスマートフォンやタブレットを使います。時代に対応するように、ヒートマップツールも各デバイスに対応しているツールが出て来ています。
ヒートマップツールには、ABテストと連動するもの、他社のツールと連動するもの、UIを売りにしているものなど、様々なものがあります。
ヒートマップツールは、コンテンツのどこに問題があるのかの改善点を洗い出すことができ、ユーザーインターフェイスやユーザビリティの改良にも利用できます。ヒートマップによっては、改善前、改善後の比較ができるものもあります。各社のヒートマップツールにどんな特徴があるのかを見てみましょう。
SiTest (サイテスト)
SiTestには、8つのヒートマップ系解析機能があります。
- ・スクロール解析:ユーザのスクロール到達状況のグラフや平均滞在時間をヒートマップで表示
- ・スクロールデータ:スクロール到達やページ内各位置の平均滞在時間などを定量的な数値形式で表示
- ・マウスグラフィ:ユーザのWebサイト上のマウスの動きをサーモグラフィのようなヒートマップで表示
- ・クリック解析:マウスの「クリック」が行われた箇所の表示
- ・マウスムーブ・モニタリング:マウスの動き・キーボード入力状況をまるでユーザーの後ろから見ているように動画で再現
- ・ゲイズプロット:ユーザーのマウスの動きから、ページ内のコンテンツをどのような順番でみたのか可視化
- ・タップ解析:モバイル端末に特化したヒートマップで「タップ」された場所を表示
- ・タッチアクション:タブレットやスマートフォンで画面喉の部分に対してどのようなアクション(タップ、スワイプ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト)をおこなったのかを可視化
SiTest のヒートマップは「比較法」を用いて、様々なセグメントをAND/ORで組み合わせて自由に作成して1画面の中で各セグメントのデータのヒートマップを最大5つまで並べて比較することができます。さらに2つの期間を選択して、ヒートマップを重ねあわせて変化をみることが可能です。これはSiTestだけの特徴(特許出願中)です。
この比較機能では、プロモーションキャンペーンなどの前後のユーザーの動きを比較したり、コンバージョンしたユーザーとそうでないユーザーが見ているコンテンツの違いなどをあぶり出します。
さらに、2015年4月に「スマートレポート」機能をリリースしました。これはヒートマップ解析結果がExcelファイルに画像として張り付いた状態でエクスポートできる機能です。さらに人工知能による改善ポイントのアドバイスコメントが付いてきます。
これまでヒートマップを共有したりレポーティングするためにはスクリーンショットをとって、画像を切り貼りする必要がありましたがこれらの作業を一切不要にした革新的な機能です。
開発国:日本
Ptengine
PCやスマートフォン、タブレット等、各デバイスにもヒートマップは対応しています。
- ・ユーザのタッチ(各デバイス対応)
- ・視線の集中度
- ・スクロールの到達度
- ・外部リンクやフォームのクリック数
ビジネスとデザインの両方が評価でき、URLでヒートマップ画面をシェア可能です。インフルエンサーの方に特別なプランがあるようです。
開発国:中国
クリックテール
クリックテールには、4つのヒートマップがあります。
- ・マウス・ムーブのヒートマップ:どこを注目しているかを包括的に表示している
- ・マウス・クリックのヒートマップ:訪問者がクリックした画像やコンテンツがわかる
- ・注目度のヒートマップ:訪問者の興味をひいているところや関心のあるところがわかる
- ・スクロール到達度のヒートマップ:ユーザがどこまでページをスクロールしたかやどこでページを離脱したかがわかる
全訪問者のマウスの動きやスクロールの視覚化が行われ、コンバージョン率の改善やユーザビリティの向上に役立ちます。
開発国:イスラエル
User Insight
User Insightのヒートマップは、エリアとして分析されています。
- ・熟読エリア:よく閲覧されているところと、あまり注目されていないところの色分け
- ・終了エリア:ユーザがWebサイトのページのどこまで表示していたか
- ・クリックエリア:訪問者の注目を引いたリンクと実際にクリックしたリンク、誤って押されたリンクのない画像やリンクと間違えた場所の検出
- ・全クリックエリア:全ての訪問者のクリック数の表示
コンバージョンしたか、離脱した訪問者のアクションや性別、年齢等、ユーザ属性の絞り込みにより、ユーザの行動を確認が可能です。訪問組織の表示や、リアルタイム足あとなどアクセス解析機能が好評のようです。
開発国:日本
Visual Website Optimizer (VWO)
ヒートマップ機能も搭載したA/Bテストツールであり、マウスの動きやクリックを計測するアテンションヒートマップ、PCやタブレットで見る事ができるクリックマップ、スクロールマップにも対応しています。要素毎のクリックの確認や複数のエリアのクリック数の比較も可能となっています。
開発国:インド
参考及び引用文献
http://ui.userlocal.jp/functions/heatmap/
https://www.ctale.jp/
https://www.ptengine.jp/
http://www.assion.co.jp/blog/new-heatmap-functions/
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