ヒートマップとは…?ヒートマップ初心者向けの簡単解説【その1】
1.ヒートマップとは
一般的に Web 上でいうヒートマップとは、Web サイトの各ページや広告で使用するランディングページ(LP)において、実際にページを訪れたユーザーが注目している場所、していない場所をサーモグラフィー(熱分布)のように可視化したものを言います。
ヒートマップを見れば、例えばユーザーがよく読んでいる/読んでいない文章、気になっている/興味を示していないコンテンツ、クリック(タップ)された場所/クリック(タップ)されていない場所、などを視覚的に認識することができます。
2.ヒートマップを使う理由
Web サイトをお持ちの方であれば、ほとんどの方が Google Analytics を導入されているかと思います。Google Analytics はいわゆるアクセス解析のツールです。
Google Analytics を使えば、どれだけのユーザーが Web サイトやページを訪れているのか、どれくらいの時間 Web サイトやページに滞在しているのか、新規に訪問してきた人とリピーターはそれぞれどれだけいるのか、サイト閲覧に使っているデバイスは何か、どの地域からのアクセスなのか、どのページが最もビジネスに貢献しているのかなど、サイト全体についてのアクセス状況やユーザーの閲覧環境を知ることができます。
しかし、ある特定のページについて、ページのどの場所での滞在時間が長いのか、どこの文章が良く読まれているのか、ユーザーはどの画像が気になっているのか、どこがクリック(タップ)されているのかなど、ページ単位のユーザーの閲覧行動については分析することができません。
それを解決するのがヒートマップです。
3.ヒートマップの様々な機能
弊社では、ヒートマップ分析のツール SiTest をご提供しています。実際のデータをみていただきながら、イメージを掴んでいただければと思います。
スクロールヒートマップ
SiTest ではスクロール解析という機能の中に、スクロールヒートマップとスクロール率分析の2つの機能を備えています。
スクロールヒートマップとは、ページの一番上から5%の地点、30%の地点、50%の地点など各地点において、平均で何秒間ユーザーが滞在しているかをヒートマップで可視化したものです。
ユーザーの滞在時間が長ければ赤色に近づき、短ければ青色に近づいていきます。
特に広告で使用するランディングページ(LP)の場合に、コンテンツを詰め込み過ぎて何十回とスクロールしなければ下部まで到達しなかったり、場合によっては真ん中まで行くにも相当なスクロール数を要するページが散見されます。
きちんと設計され分析や改善もされた結果であればいいですが、言いたいことをただ詰め込んだようなページだと、平均滞在時間が短く読み飛ばされているだけのコンテンツが見えてくることが往々にして見られます。
スクロール率分析は、ページの各地点ごとに何人がそこに到達したのかを数値化しており、ファーストビュー(ページ最上部のコンテンツ)での離脱がどれだけあるのか、中間地点まで来ているユーザーはどれだけいるのかなどがわかります。
例えば、アクセスしてきているユーザー層がビジネスにマッチしているにもかかわらずファーストビューでの離脱が多すぎるようであれば、ユーザーのニーズを満たす訴求ができていないということになり、画像などのコンテンツを見直す必要があるでしょう。
一方で、ファーストビュー離脱が多い場合に、アクセスしてきているユーザー層を把握していない場合は、流入元となったリスティング広告やオーガニック検索のキーワードを調べたり、その他 Web 広告のターゲティング、流入元サイトの把握などからしたほうがいいかもしれません。
マウスヒートマップ
マウスヒートマップとは、SiTest ではマウスグラフィと呼んでいますが、ユーザーのパソコンでのマウス操作を記録しマウスの重なりをヒートマップ化しています。
たくさんマウスカーソルがあった場所、動かされた場所が赤に近づきます。
マウスカーソルの動きは、約87%の確率で人の視線と一致するというデータがアメリカのカーネギーメロン大学の研究でわかっています。
赤く表示された場所ほど、よく注目されているコンテンツ、よく読まれているコンテンツ、ユーザーが気になっているコンテンツ、と考えることができます。
文章がたくさん書かれている場合にユーザーはどこを特に読んでいるのか、よくある質問の中でどれが一番見られているのか、ページの分かりにくさによってユーザーを迷わせてしまっていないかなど、スクロールヒートマップもよりも粒度の小さいデータを見て分析することができます。
クリックヒートマップ
マウスヒートマップよりもさらに粒度が細かくなり、パソコンでユーザーが実際にマウスクリックした場所をヒートマップで表現しています。
SiTest においてはクリック解析という機能です。
クリックをしてほしいコンテンツがクリックされているのかどうか、またその逆でクリックされる必要のないところがクリックされていないかどうかを確認することができます。
例えば、バナーを載せていて別ページへのリンクになっているにもかかわらず、ユーザーにはリンクだと認識されにくいようなデザインであったとすると、気づかずにスルーされているかもしれません。
その場合には、色を反転させたり、マウスオンされたときにアニメーションをつけるなどの工夫をするという対策ができます。
また、ユーザーにとってクリックしても何も起こらないというのは思っている以上にストレスに感じるものです。
リンクではない画像がクリックされているならば、そこに何かしら意味のあるリンクをつけるというのも1つです。
弊社の SiTest の機能をご覧いただきながら、ヒートマップについてご説明してきました。
モバイル端末用のヒートマップなど他にもヒートマップの種類はありますので、次回でご紹介したいと思います。
まだヒートマップを使ったことがないと言う方は、是非この機会に試してみていただければと思います。
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